Dances from South Serbia〜 Prizen-Vranje, Serbia
ダンスィズ・フロム・サウス・セルビア〜プリゼン・ブラニェ、セルビア
 この踊りは、セルビア南部の町プリゼンとブラニェの女性舞踊のメドレーであり、「プリゼン・ブラニェ・メドレー」という別称を持っている。このあたりにはマケドニア人が多く住んでおり、この踊りにもその影響がしばしば見られる。レスノトのリズムのゆっくりした踊り Razgranjala Grana Jorgovana、跳ねるような踊り Coko, Coko, Crno Oko、チュチュックに似た9/16拍子の音楽を持つ Duj Duj の3曲で構成されている。なお、この踊りが伝わっているという町プリゼンは地図には見当たらず、コソボ地方南部の町プリズレン Prizren の誤りではないかとも思われる。
Dance 1: Razgranjala Grana Jorgovana
[Rhythm]  7/8 レスノト Lesnoto (ct 1,2,3)
[Formation]  連手をやや前に出したWポジションのオープン・シングル・サークル。
[Figure]
meas  Figure
1 円内を向き、右足を右にステップ(ct 1)右足チュクチェ(ct 2)左足を右斜め前にステップ(ct 3)
2 右足から右斜め前に2歩進む(ct 1,2)右足を右斜め後ろにステップ(ct 3)
3 左足を左斜め後ろにステップ(ct 1)左足で2回チュクチェ(ct 2,3)
[Sequence]  前奏8小節→Figure×26→meas 1-2→(Dance 2)
Dance 2: Coko, Coko, Crno Oko
[Rhythm]  2/4 (ct 1,2)
[Formation]  連手をやや前に出したWポジションのクローズド・シングル・サークル。となりの人との間隔を Dance 1 よりも狭くする。
[Figure]
meas  Figure
1 右足から3歩その場にステップ(ct 1,ト,2)
2 円内を向き、左足から3歩で左斜め前に進む(ct 1,ト,2)
3 右足から2歩で右斜め後ろに下がる(ct 1,2)
※この間、連手は以下のように動かす。
1 肩のやや前で連手を2回バウンス(ct 1,2)
2 連手を前に伸ばし、2回バウンスする(ct 1,2)
3 連手を右に振り、顔を右に向ける(ct 1)ct 1 を左右逆に行う(ct 2)
[Sequence]  (Dance 1)→Figure×16→(Dance 3)
Dance 3: Duj Duj
[Rhythm]  9/16 (ct 1-2,3,4,5-6,7,8-9)
[Formation]  連手しないクローズド・シングル・サークル。Dance 1,2 よりもとなりの人との間隔を大きくとり、全員顔の前にハンカチを持つ。両手でハンカチの両端をつまみ、踊りの間中ずっとフロント・バイシクル・モーションで回す。
[Figure]
meas  Part 1 Side step
1 円内を向き、右足を右にステップ(ct 1)左足クローズ・ステップ(ct 2)ct 1-2 を2回(計3回)繰り返す(ct 3-6)右足を右にステップ(ct 7-9)
2 左足を左にステップ(ct 1-2)右足を右にステップ(ct 3-4)meas 1 の ct 5-9 を左右逆に行う(ct 5-9)
3-16 meas 1-2 を7回(計8回)繰り返す。
  Part 2 Basic step
1 LODを向き、左足ホップ(ct 1-2)右足から3歩前進(ct 3,4,5-6)左足から前に2回リープ(ct 7,8-9)
2 meas 1 を左右逆に行う。
3-8 meas 1-2 を3回(計4回)繰り返す。
  Part 3 Variation 1 for basic step
1 円内を向き、左足ホップ(ct 1-2)右足からその場に3歩ステップしつつ、CWに半回転して円外を向く(ct 3,4,5-6)両足をやや開いてジャンプ(ct 7-9)
2 円外向きから meas 1 を左右逆に行い、円内を向く。
3-8 meas 1-2 を3回(計4回)繰り返す。
  Part 3' Variation 2 for basic step
1 円内を向き、左足ホップ(ct 1-2)右足からその場に3歩ステップしつつ、CWに1回転する(ct 3,4,5-6)両足をやや開いてジャンプ(ct 7-9)
2 meas 1 を左右逆に行う。
3-8 meas 1-2 を3回(計4回)繰り返す。
[Sequence]  (Dance 2)→前奏2小節→Part 1-3→Part 1-2→Part 3'→Part 1
[Note] ・スタイリングが非常に難しい踊りである。特に以下の点に気をつけること。まず Dance 1 は、少し反り気味の姿勢をとり、両足のくるぶしとひざを近づけたまま、小さなステップで踊ること。また、空いている足は常に地面につけたままにし、跳びはねたりはしない。視線は進行方向に向けるとよい。Dance 2 も姿勢を少し反り気味にするが、ステップはボールで行い、跳びはねるようにする。そして Dance 3 は、後ろにかなり反った姿勢で腰を左右に振りながら踊る。
・Dance 1 のチュクチェのとき、空いている方の足のかかとをチュクチェしている足のかかとに近づけるように内側にひねりながらバウンスする。
・Dance 3 の Part 1 のクローズ・ステップは、「ct 2」などと表記したが、もっと早くてもよい。つまり、その前のカウントのステップが終わり次第、すぐに(例えば、ct(1)ト や ct(1ト)ア などで)行ってよい。
・セルビアの踊りなので、上体を安定させて踊ること。また、バウンスもきちんと入れるようにする。
[Reference]
・指導部保有資料「Dances from South Serbia」
・1992年度春合宿資料集(pp.13-14、29期衣装局長作成)
・1979年春合宿付資料「Dances from South Serbia」(Caller: 秋山、清水両氏)
・1992年度夏合宿ビデオ
© 1999 東京大学民族舞踊研究会