Krakowiak〜 Poland
クラコビアク〜ポーランド
 クラコビアクの名は、ポーランド南部の大都市クラクフ Krakow に由来するが、この踊りはクラクフを離れてポーランド全土で広く踊られている。その音楽や踊り方はほとんど村ごとに異なると言ってもよいほど多様で、クヤビアクやマズルカなどとともにポーランドのナショナル・ダンスとなっている。したがって、以下に紹介するものも、数あるクラコビアクの踊り方のうちの一つにすぎない。
[Rhythm]  2/4 (ct 1,2)
[Formation]  男子円内、女子円外のダブル・サークル。
[Figure]
meas  Part 1(男子)
1-8 円外を向いて女子と向かい合い、クローズド・ポジションのように組むが、左手は左斜め上に伸ばし、手のひらを上に向ける。また、顔は左に向ける。左足から左にシャッセを16回行う。
9 やや左斜め前を向き、セミ・クローズド・ポジションのようになるが、左手はそのままにする。右足ホップすると同時に、左足ひざを前に上げる(ct 1)左足をやや後ろにステップ(ct ト)右足を右にステップ(ct 2)この小節の間に、パートナーとの間を軸としてCCWに1/4回転する。
10-16 meas 9 を7回(計8回)繰り返し、パートナーとその場でCCWに2回転する。
17-24 meas 1-8 を行う。
  Part 1(女子)
1-8 円内を向いて男子と向かい合い、クローズド・ポジションのように組むが、右手はスカートを持って右に伸ばす(スカートが地面と平行になるくらいまで上げる)。また、顔は右に向ける。右足から右にシャッセを16回行う。
9 やや右斜め前を向き、セミ・クローズド・ポジションのようになるが、右手はそのままにする。左足ホップすると同時に、右足ひざを前に上げる(ct 1)右足を右にステップ(ct ト)左足をやや前にステップ(ct 2)この小節の間に、パートナーとの間を軸としてCCWに1/4回転する。
10-16 meas 9 を7回(計8回)繰り返し、パートナーとその場でCCWに2回転する。
17-24 meas 1-8 を行う。
  Part 1' Ending(男子)
1-8 Part 1 の meas 1-8 を行う。
9-15 meas 1-7 を行う。
16 左足から左にシャッセを行う。このとき左手を下ろし、弧を描くように滑らかに胸の前に持ってくる(ct 1,ト)左斜め前を向き、左足を左斜め前(=LOD)にヒール・タッチ。それと同時に、左手を左斜め上に伸ばす(ct 2)
  Part 1' Ending(女子)
1-8 Part 1 の meas 1-8 を行う。
9-15 meas 1-7 を行う。
16 右足から右にシャッセを行う。このとき、右手はスカートを離して胸の前に持ってくる(ct 1,ト)右斜め前を向き、右足を右斜め前(=LOD)にヒール・タッチ。それと同時に、右手を右斜め上に伸ばす(ct 2)
  Part 2(男子)
1 LOD向きのオープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろす)に組む。左足からパ・デ・バを行いながら、CCWに半回転して逆LODを向き、パートナーと背中合わせになる。このとき、左手は左に流す。
2 右足からパ・デ・バを行いながら、CWに半回転してLOD向きのオープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろしたまま)に戻る。このとき、左手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
3 右足を左にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)この小節の間に、左手は右胸の前から頭上を通って左まで滑らかに持っていく。
4 左足からその場でスリー・ステップを行う。
5 LOD向きのレフト・オープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろす)に組む。右足からパ・デ・バを行いながら、CWに半回転して逆LODを向き、パートナーと背中合わせになる。このとき、右手は右に流す。
6 左足からパ・デ・バを行いながら、CCWに半回転してLOD向きのレフト・オープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろしたまま)に戻る。このとき、右手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
7 左足を右にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)この小節の間に、右手は左胸の前から頭上を通って右まで滑らかに持っていく。
8 右足からその場でスリー・ステップを行う。
9-16 meas 1-8 を繰り返す。
  Part 2(女子)
1 逆LOD向きのオープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろす)に組む。右足からパ・デ・バを行いながら、CWに半回転してLODを向き、パートナーと背中合わせになる。このとき、右手は右に流す。
2 左足からパ・デ・バを行いながら、CCWに半回転して逆LOD向きのオープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろしたまま)に戻る。このとき、右手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
3 左足を右にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)この小節の間に、右手は左胸の前から頭上を通って右まで滑らかに持っていく。
4 右足からその場でスリー・ステップを行う。
5 逆LOD向きのレフト・オープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろす)に組む。左足からパ・デ・バを行いながら、CCWに半回転してLODを向き、パートナーと背中合わせになる。このとき、左手は左に流す。
6 右足からパ・デ・バを行いながら、CWに半回転して逆LOD向きのレフト・オープン・フェイシング・ポジション(ただし、連手は下ろしたまま)に戻る。このとき、左手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
7 右足を左にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)この小節の間に、左手は右胸の前から頭上を通って左まで滑らかに持っていく。
8 左足からその場でスリー・ステップを行う。
9-16 meas 1-8 を繰り返す。
  Part 3(男子)
1-3 LOD向きのクロス・ホールド・ポジションに組み、左足から左にシャッセを6回行う。
4 両足をそろえてジャンプ(ct 1)左足ホップ(ct 2)
5-7 meas 1-3 を左右逆に行う。
8 meas 4 を行う。
  Part 3(女子)
1-3 逆LOD向きのクロス・ホールド・ポジションに組み、右足から右にシャッセを6回行う。
4 両足をそろえてジャンプ(ct 1)右足ホップ(ct 2)
5-8 meas 1-4 を左右逆に行う。
  Part 4 Krzesany
1 男女とも左足ホップしつつ、右足を左斜め前にキック(ct 1)左足ホップしつつ、右足ひざから下を後ろに上げる(ct 2)
2 右足からその場でスリー・ステップを行う。
3-4 meas 1-2 を左右逆に行う。
5-7 meas 1-3 を行う。
8 左足から2歩その場にステップ(ct 1,2)
  Part 5
1-3 左足から左にシャッセを6回行うが、クロス・ホールド・ポジションに組んでいるので、連手を軸にCWに回転することになる。
4 両足をそろえてジャンプ(ct 1)左足ホップ(ct 2)
5-7 meas 1-3 を左右逆に行い、男子円外向き、女子円内向きのクロス・ホールド・ポジションになる。
8 meas 4 を行う。
  Part 6 Holubiec krakowski(男子)
1 連手を解き、LODと円外の間を向く。左足を右(=逆LODと円外の間)にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
2 右足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転して逆LODと円外の間を向く。
3 右足を左(=LODと円外の間)にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
4 左足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転して逆LODと円内の間を向く。
5 左足を右(=LODと円内の間)にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
6 右足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転してLODと円内の間を向く。
7 右足を左(=逆LODと円内の間)にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
8 左足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転してLODと円外の間を向く。
9-16 meas 1-8 を繰り返す。
※このパートの間、手は以下のように動かす。
1 右手は左胸の前から頭上を通って右まで滑らかに持っていく。左手は四指前方で腰にとる。
2 右手は四指前方で腰にとり、左手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
3-4 meas 1-2 を左右逆に行う。
5-16 meas 1-4 を3回(計4回)繰り返す。
  Part 6 Holubiec krakowski(女子)
1 連手を解き、逆LODと円内の間を向く。左足を右(=LODと円内の間)にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
2 右足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転してLODと円内の間を向く。
3 右足を左(=逆LODと円内の間)にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
4 左足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転してLODと円外の間を向く。
5 左足を右(=逆LODと円外の間)にホップしつつ、右足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
6 右足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転して逆LODと円外の間を向く。
7 右足を左(=LODと円外の間)にホップしつつ、左足クリック(ct 1)ct 1 を繰り返す(ct 2)
8 左足からその場でスリー・ステップを行いつつ、CWに1/4回転して逆LODと円内の間を向く。
9-16 meas 1-8 を繰り返す。
※このパートの間、手は以下のように動かす。
1 右手は左胸の前から頭上を通って右まで滑らかに持っていく。左手は四指前方で腰にとる。
2 右手は四指前方で腰にとり、左手はひじを曲げて胸の前に持ってくる。
3-4 meas 1-2 を左右逆に行う。
5-16 meas 1-4 を3回(計4回)繰り返す。
[Sequence]  前奏2小節→(Part 1-6)×2→Part 1'
[Note] ・頭上を通って弧を描くように手を動かすときは、手の先を目で追うようにする。
・Part 1 のシャッセのときのポジションは、男女平行である。セミ・クローズド・ポジションのように開いてしまってはいけない(開いてしまうと、シャッセで余計な体力を消耗することになる)。また、男女とも胸を張り、男子の右手に女子の体重をかけるようにする。
・Part 4 は、本来は以下のように踊られていた。
meas  Part 4
1 左足リフトしつつ、右足を左斜め前にスカッフ(ct 1)右足を後ろにブラッシュ(ct 2)
2 右足から3歩その場にスタンプ・ステップ(ct 1,ト,2)
3-4 meas 1-2 を左右逆に行う。
5-7 meas 1-3 を行う。
8 左足から2歩その場にスタンプ・ステップ(ct 1,ト)左足スタンプ(ct 2)
・Part 5 では、連手に体重をかけ合い、遠心力で回転する。回転数は自由だが、回れるだけ回るとよい。
・Part 6 の移動(ホウビェツ・スクウェア)の形は、円外方向を上とすれば、「◇」を描くようになるが、隣のカップルとぶつかりそうな場合には、「◇」のように縦長に踊ってもよい。また、バリエーションとして、「□」(右への移動から始める)を描く踊り方もある。
[Reference]
・1991年度27期指導部長作成資料集
・14期井田氏作成資料「Krakowiak A」
・1989年度東京大学五月祭ビデオ
© 1999 東京大学民族舞踊研究会